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□1 参議院選。
民主党は選挙プランナーを替えなければ絶対勝てない!
都知事選の掲示板を見て、浅野史郎氏のポスターが貼ってない!と思った
人は少なくありません。
慎太郎のは最上段にハッキリ見える。黒川紀章らしきポスターも下の方に
見える。 両方ともカラーで、遠くからもそれと判る。

ところが、他のポスターは候補者名や写真の扱いが下手なのか、それとも全部が
下手なせいか、それが誰のポスターなのかということが10mほど先から見ると
まるで判らない。
それで、つい「泡沫候補か」と、思ったり・・・。
2日経っても3日経っても浅野氏のポスターが貼られた様子がありません。
そこで、掲示板のそばに寄ってよく見ると、ナント慎太郎の真下に貼って
ある、何のためかひとまわりサイズの小さいポスターにくすんだ赤色で浅野史郎と
書いてある。
しかも、写真は?というと、慎太郎はにこやかに不敵な笑いを浮かべている
のに対して、浅野史郎の方は、机の上に這いつくばって、慎太郎を見上げて
いるような上目づかいのアヤシイ雰囲気。卑屈な感じさえする・・・。
良く言って、ちょい・コワモテ風。本人の売りである筈のインテリジェンスや優しさも
伺えません。
おおよそ、重税と福祉切り捨てで生活苦にあえぐ国民が、心の底で憧れる
豊かな生活イメージとはほど遠い、はっきり言って「ショボイ」印象だ。
これに比べて余裕で笑う慎太郎の方は、押しも押されもせぬ正統派セレブ
のワンマン風。
気の小さい庶民は、こっちの安定感にあこがれ、惹きつけられてしまうに
違いない。
▽ 浅野の写真はモノクロ。白黒写真です。だから、その上に赤色で書いた名前が
引き立たない。一見して慎太郎や黒川紀章に負けている。
数メートル離れたところから一瞥したとき、印象に残るのは、慎太郎と黒川しかない。
浅野史郎は文字通り、灰色の中にくすんで見えない。
浅野史郎のすぐ右隣に吉田万三氏のポスターがあるが、こっちの方がまだマシだ。
(但し、カラーの色づかいが下手で、レイアウトも未熟だから、慎太郎や
黒川紀章よりも、名前や顔が今ひとつ目立ちません)
写真を見てのとおり、浅野氏の周りをカラーのライバルポスターが取り囲
んでいて、決定的に浅野史郎は消されています。
まさかここまでは石原軍団の陰謀ではないでしょうが、慎太郎のポスター
が最上段でその真下に浅野史郎が来たのは偶然とは言え、致命的だった。
豊かなセレブと卑屈な貧困層。
そういうイメージが出来上がってしまう。写真を見ればそれがはっきり
分かるでしょう。
浅野史郎のポスターを見たら、
「何でこんな卑屈な目で睨んでいるんだろう?」「何を言いたいんだ?」
「狙いがあってこんな写真を出してるにしても、それがさっぱり判らない。
判りにくい変な人じゃね・・・?」
「まぁ、普通じゃない・・・」「噂では、岩手県知事で成功したいい人かも
しれないけど、素直じゃないよね、このポスター。頑固者?」
などと、皆思うのではないでしょうか・・・?
★ 浅野史郎に比べて慎太郎の方は、ポスターのサイズからレイアウト、
デザイン配色まで計算し尽くされています。
慎太郎の方は縦横とも掲示板の枠を100%使い切ったサイズだが、浅野
史郎のは縦は100%なのに左右方向は枠の70%しか使ってない。
この結果として、1枚の画面のアピール力が慎太郎のポスターに比べて
3割も落ちました。
(具体的に言えば、顔写真や文字の大きさとレイアウトがハッキリ違って います)
しかも白黒。それが、重ね重ねの不利な結果を生む。
ポスターの灰色が掲示板自体の灰色と同色です。
だから、掲示板の灰色がポスターの灰色に加算されて、掲示板の枠全体が
灰色ずくめのポスターのように見えてしまいます。
予想外の灰色が30%も増えたから、ポスターの印象は最悪の陰気ムード
になった。
慎太郎の海や空をイメージさせる青を基調とした明るさに引き比べ、浅野
史郎の方は、もう夢も希望もない、悲惨きわまる陰鬱ムード・・・。
これで、「都民の生活を明るく希望に満ちたものにします」と言っても
誰もついては来ないでしょう。
ちなみに、白黒写真に赤色の名前とキャッチは戦後、都内の某右翼政治
活動家がよく使った手法で、明るいイメージとはウラハラなむしろ怖い
印象だった。
慎太郎の方は、背景からワイシャツまでブルーでまとめて、清潔さを
アピールしている。
全体をブルーでまとめて、本人の日焼けした笑顔だけが明るく浮き上がる
ように色決めしてあります。
薄汚いスキャンダルを、これで見事にカモフラージュし切ったのだ。
慎太郎のは事実に照らせば、大うそつきの欺瞞ポスターということになる
かも知れません。
しかし、大衆はウソであっても・・・、否、ウソを承知で、そっちに惹かれる。
権力の座に着いたことのない者はこのことを知らないから、自民・公明
ラインに負け続けるのです。
□2 庶民の感覚はこうだ。
「選挙民はリクツなんか聞きたくない!庶民の生活を『実際に、早く』良
くしてくれる人が欲しいんだよ!そのことを『実行力』って言ってるの!」
「訳の分からない、陰気なポスターを張り出して、自己満足しているよう
なヤツは、まさに『実行力なし』ってことだ!」
「リクツはたいてい弁解だからね。結論だけバサッと言ってもらいたい。
情報社会では、庶民はみんな忙しいんだから・・・」
★上記浅野史郎ポスターは選挙戦半ばを過ぎた頃になって、別のポスター
(下の図)に貼り替えられました。

当初のポスターが批判されたからでしょうが、もう手遅れです。
新ポスターは前のと正反対に笑っている。
この豹変ぶりで、もう、両方のポスターの狙いが2の二倍、つまり四倍も
殺し合うことになりました。
意味不明の行動をやった分、四倍もイメージダウンになるのです。
▽ この場合、最悪なのは、浅野史郎は「ぶれる男」だ、というイメージ
が選挙民に強烈に焼き付くこと。
初めのポスターで睨みつけていたと思ったら、次には意味もなくへらへら
笑う。これでは何を考えているのか判らない怪しい男にすぎない。
今時の選挙でいちばん重要な候補者イメージは
第1に お金持ち風、セレブな雰囲気
第2に ぶれない実行力・信頼感
です。
なぜなら、
日本は10年以上前から、世界の経済競争に打ち勝つために9割国民を
見殺しにして上位5%から多くて1割が生き残ろうとする「ノアの方舟
政策」が密かに進行しています。
(⇒詳しくはこちらをクリック)
もうすでに、貧富格差社会は固定化しつつあるのです。
国民のたった5%の金持ちとは言っても、実際に1億2千万人の5%は
600万人もの多数。
たった数パーセントしかいない大金持ちとはいえ都内にいれば日常けっこ
う見かけるし、この現実の中で暮らしている非・富裕層の9割国民は、
テレビで大っぴらに見せつけられるセレブに、無意識のうちに憧れます。
現実にそれだけ多数の金持ちがいるという事実は強い。うむを言わせぬ
影響力がある。
だから貧相な候補者は人気を取れない。いくらマニフェストや理想が立派
でも・・・。
一方で安倍晋三や石原慎太郎たちはとっくに大金持ち然としてセレブを
達成しているのに、他方、現時点で貧相な風体の者が、これから努力して
いつか豊かになりましょうなどと言っても、なんの説得力も持たないのは
明らか。
庶民は毎日忙しい。過去10年があっという間に過ぎて、時間の経過の
速さに皆あせりを感じている。であればこそ、今すぐ楽な生活に入りたい。
10年先だか20年先だか判らないような公約は、実現しない空手形だと
庶民はむしろ信じているのです。
▽ しかし、他方で、安倍晋三や石原慎太郎が庶民を幸せにするという
プロパガンダも、実はウソである。
この関係は別に詳しく述べますが、富裕層は非・富裕層を食い物にする
ことによって富裕層たりうるのである。
逆に言えば、もし彼らが非・富裕層を富裕層化すれば、自分が富裕層で
なくなってしまう、という関係にあるのです。
なので、彼らはウソのプロパガンダを言い続けるしかない。
その関係を庶民は勿論知らない。だから、セレブに票を入れてしまう。
『ウソの上手い既得権セレブを信じるのが大衆の特性』
『うそのつけない正直なリベラリストは、永遠に、大衆の票を取れない』
このパラドックスを越えない限り、リベラル(派)の勝利はありません。
それをしっかり理解すれば、野党の作戦はおのずと開けるワケですが・・・。
○ ちなみに、政治の世界に限らず、今の日本で大衆を惹きつけている
カリスマは全員
第1に 「お金持ち風、セレブな雰囲気」
第2に 「ウソをホントだと大きな声で言い切る独断専行力」
の2条件を必ず備えています。
第1の条件で庶民は、カリスマの成功した事実を確信し、話を信じる気に
なります。
第2の条件でカリスマの「ぶれない実行力と信頼感」を感じるのです。
たとえば、占い師の細木数子やみのもんたを思い浮かべてみてください。
第1条件については、
細木ももんたも、お金が儲かってしょうがないということを、ある時は
口に出し、また身なりや家・財産で誇示している。
いくら立派なことを口で言っても、このウソ社会に生きる庶民は疑います。
主張している本人が、すでに実際に成功した人でないと信用しない。
この場合、どんな主張内容にも対応できるユニバーサル条件は
「お金持ち風、セレブな雰囲気」ということになります。
実を言えば、主張の中味と関係なくてもセレブであればよいのです。
今時の金権ウソつき社会では、みんなが、潜在心理的にお金にたいする欲求を
持っています。
なので、「お金持ち」が筋の通った立派なことを言えば、まさに「鬼に金棒!」。
一も二もなく信用される。
第2条件については、
テレビの視聴者を相手に、聞く方も丸々信じられないようなことを大きな
声で、断言する。平気で公平を欠く発言をする。根拠のないことを押しつ
けがましく断言する。
そういう「独断専行のプレゼンテーション」に庶民は「ぶれない実行力と
信頼感」を感じてしまう。
正義や、リクツは2の次なのです!!
★ 重要なのでくり返します。
(1)大衆は、今すぐ確認できない理論や主張は信じません。
(2)「今」、大衆の目や耳に訴えかけてくる「プレゼンテーション(表現)」
にだけ 反応する。
それが全てです!!!
▽ こうして見れば、石原慎太郎も全く同じですよね。税金を使って家族
で豪遊しても、その非を認めず勝手なことを言って押し切った結果、現実
に誰も慎太郎に責任を取らせることができなかった。
そうなれば、慎太郎はどんな違法をやっても処罰されないほど強力な権力
を行使している
「まさにリクツも法律さえも越えた実力者だ!」
と国民は信じてしまうのです。
それで、国民は彼に自分と家族の幸せを賭けて、票を入れてしまったのです。
小泉純一郎も、全く同じ手法で成功したのです。安倍晋三は、今、周りか
ら叩かれながら、必死に小泉の真似をしているところですね。
「ウソも100回つけば真実になる!」
このヒットラーお抱え宣伝相ゲッペルスの名言が大衆心理を言い当てている。
それを実行しているのが皆さんの知っている政治家達であり、現在日本
社会の既得権富裕層なのです。
○ 結論として、
7月の参議院選挙において、本気で勝利したい!
真面目な「リベラル派」がシッカリ認識しなければならないこと。
それは、
『大衆は、正義や真実、成功するかどうか判らないマニフェストなんか求めてない』
ということ。
大衆が求めているのは、
第1に、”即効性のある成果”をはっきり述べた具体的政策
と、
第2に、それを実現してくれそうな、すでに実績のある(できれば富裕層の)指導者
です。
□3 民主党は、選挙プランナーを今すぐ取り替えよ!
民主党の選挙プランナー(具体的に案を作り実行する選挙業者)、実は、
与党の回し者なのではないか? と思わせるくらい逆効果の宣伝ばかり・・・
(1)05年郵政民有化選挙のときの民主党岡田克也代表のデジタル修正した
ポスターの目のあたりの不自然さは逆効果だった。
さらに、同代表がテレビ画面左端の椅子から立ち上がってそのまま画面
左の外へ去るというTVコマーシャルは、「民主党はもうやる気がありま
せん」と受け取られかねない、訳の分からぬコマーシャルだった。
(2)最近の民主党コマーシャルも不評ばかり。
帆船の甲板で逆風に吹き飛ばされた小沢党首を、鳩山氏と菅氏が
両腕を抱きかかえて助けるコマーシャルも、リクツっぽくて失敗している。
それを見て大衆は、コマーシャルの狙いであろう「民主党の強固な団結」を
感じたりはしない。
(仮に3人の団結が視聴者に伝わったとしても、団結という抽象的イメージは
大衆利益に直結しませんよね。
視聴者は「現実の国民生活にとって何になる?!」とかえって不可解に思う)
このコマーシャルを見て、現実に国民が感じる「プレゼンテーション」は、
目で見たそのまま、風に吹き飛ばされる「小沢党首の非力さ」なのです!!!
そうなると、困ったことに
映像で示された「リアルな非力さ」がそのまま、抽象的な「民主党の非力さ」に
直結してしまう!!
★ ここで民主党のために、もう一度言わなければなりません。
(1)大衆は、今すぐ確認できない理論や主張は信じません。
(2)「今」、大衆の目や耳に訴えかけてくる「プレゼンテーション(表現)」にだけ
反応する。
それが全てです!!!
というワケで、
実は、リベラルを意識した政党の陥る失敗パターンがここにあるのでは?
一口に言って、『インテリ趣味の独りよがり』
大衆には、何がいいたいのかさっぱり判らない。浅野史郎のポスターと
同じことです。
▽ 『インテリ趣味の独りよがり』によるリベラル派の失敗は今に始まった
訳ではありません。
19世紀末の帝政ロシアにナロードニキ(人民主義)という、歴史上名高
い、同様の失敗がありました。
ナロードニキは無知な農民を啓蒙して農民達を専政から開放して社会主義
に導こうとする、大学生やインテリゲンツィアによる大規模な政治運動で
した。
しかし、立派な理論が災いして、これが理解されなかったために、農民の
反発を買って運動は失敗しました。
政治も選挙も、大衆の、むしろ”原始的な感情”を的確に捉えることが大事です。
○ 最後に、『石原慎太郎が都知事選に勝った秘密』をご紹介します。
今回の都知事選挙でスキャンダルまみれの石原慎太郎を浅野史郎と100
万票の大差で勝たせた選挙プランナー三浦氏についての記事です。
(朝日新聞07年5月3日)
引用ここから。
↓ ↓ ↓
石原氏「反省」戦術を演出
(三浦氏が)依頼を受けたのは3月初旬、都知事選に前宮城県知事の
浅野史郎氏が出馬を表明した後だった。
(中略)
選挙前、高額な海外出張費や四男の重用問題が「都政の私物化」と批判さ
れていた石原氏は、情勢調査で浅野氏との接戦が伝えられていた。三浦氏
の読みはこうだった。
「石原さんが頭を下げて『反省している。応援してくれ』とくれば、
江戸っ子のように『分かった。水に流すから頑張りな』と受け入れてくれる」
これが、石原氏が選挙戦で繰り出した「説明不足で反省している」につな
がる。
(中略)
他人から受け取る情報のうち55%は「見た目、表情」という心理学の
「メラビアンの法則」を挙げ、「視聴者は話の中身以上に候補者の
『好感度』と『本気度』を見る。その点カリスマ性のある石原さんは強い」
と(三浦氏は)話す。
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引用ここまで